この出張のとき、最初に声をかけた名古屋の業者さんには、めずらしくうちと同じ女性の営業さんがいるのです。
この業界、設計する人を除けば、極端に女性が少ない。
なんとなく共感してしまうのも、うなずけますよね。
そうなると、気を許すのにそんなに時間もかからないし、なにか問い合わせや物件が上がってくると、自然と彼女のところに声をかけてしまうんです。
余計、仲良くなってしまい、ついには飲みに行く間柄になっちゃったんです。
そして、岐阜訪問のとき、時間の都合から、前日に名古屋まで行っておかなければならず、ようやくもらった出張の宿泊許可。
せっかくやから、前日は名古屋の顧客めぐりをしてこい、との上司からのご指示。
たぶん、そう来るとは思っていたのだけれど・・・。
朝一に名古屋に乗り込み、でっかいごろごろのスーツケースをロッカーに放りこむ。
現場とお客さんをできるだけ多くまわり、中にはアポイントなしで、突然の訪問。
けっこう顔を出すだけで、お客さんって喜んでもらえるものなんですね。
営業終了後、名古屋駅で待ち合わせた相手は、あの営業の彼女。
じつは、うち。
岐阜が日本のどのあたりに存在するか、あまりよく理解していなかったのです。
岐阜と言われて思い浮かぶのは、飛騨高山か白川郷。
めちゃくちゃ遠いイメージしかなかったんですが、名古屋駅からJRで30分もかからないところに岐阜市内があるとは、想像もしていなかったんですねー。
お恥ずかしながら。
それを教えてくれたのも、その彼女だったんです。
しかも。
仕事が終わったら、岐阜のホテルまでついてきてくれるというのです。
別に名古屋で飲みに行っても良かったのですが、酔っぱらってスーツケースをロッカーに忘れられても困るから、という理由で。
正直、行ったことのない土地って、ちょっぴり不安も感じますからね。
岐阜の近さに、驚きながら、駅の近くにチェックイン。
ほんとうは柳ヶ瀬(ゆるキャラの“やなな”ちゃんがいるらしい?)に連れて行きたかったらしいのですが、彼女の帰りのこともあるので、この日は駅近くの居酒屋さんへ。
けっこう、この辺りも飲み屋さんがあちこちにあるんです。
そこで、声をかけられちゃったんですよね。
ナンパ、なんてものじゃないですけど。
その相手は、彼女の幼馴染とその同僚。
しばらく長めの会話をかわしていたのですが、せっかくなので、と一緒に飲みに行くことに。
じつはこのとき、すでにひとめぼれしちゃってたんですよね。
これが彼氏との出会いだったのです。
遠距離恋愛
遠距離恋愛で一番必要なことは、信頼関係です。信頼関係がないと遠距離恋愛は成り立ちません。
ひとめぼれ!?